Blenderで使用頻度が高そうなマテリアルノードの設定をまとめてみました。各パラメータの値は任意です。レンダリング結果にはマテリアルの設定だけではなく照明やワールド、他オブジェクトからの反射など様々な要素が影響するので、環境に合わせてパラメータの値を調節することになります。
- Blender公式サイト
- blender.org
- 日本語のユーザマニュアル(v2.6)
- Blender Wiki
- 参考にした書籍
- 無料ではじめるBlender CGイラストテクニック(大澤龍一 著)
1.ツヤ消し
ディフューズ(diffuse:拡散)シェーダーは一般的な色の見え方(物体表面に当たった光が拡散反射)をします。「粗さ」を大きくすると反射を抑えてツヤ消しの質感になります。
2.金属
光沢(glossy)シェーダーを使うと金属や鏡のような質感になります。
3.ガラス
グラス(glass)シェーダーを使うとガラスや液体のような透明感を表現できます。
4.ツヤ出し
フレネル(fresnel)は視野角や表面の向きにより反射の強さが異なるという現象を再現します。反射する光がより現実的で自然なツヤに見えます。
5.布
ベルベット(velvet)シェーダーを使うと布のようなやわらかい質感になります。
6.ロウソク
SSS(Subsurface scattering:サブサーフェス・スキャッタリング)シェーダーを使うとロウソクや大理石、牛乳やジュース、人の肌のような半透明感を表現できます。入射光がオブジェクトのなかで散乱(スキャッタリング)して他の場所に出て行くという現象を再現し、表面上の光がぼやけてやわらかい質感になります。
7.ヘアライン加工
異方性(Anisotropic)シェーダーを使うとステンレスのようなヘアライン加工(単一方向に髪の毛ほどの細かい傷をつける加工法)された金属を表現できます。
8.くもりガラス
グラスシェーダーとディフューズシェーダーを組み合わせるとくもりガラスのような質感になります。
9.ネオン管
グラスシェーダーと放射(emission)シェーダーを組み合わせるとネオン管やランプのようにガラスをとおして発光しているように見えます。
10.ダイヤモンド
赤、緑、青のグラスシェーダーを加算(add)したものと白のグラスシェーダーを合成(mix)するとダイヤモンドを表現できます。グラスシェーダーのIOR(Index Of refraction:屈折率)はダイヤモンドに合わせます。IORは空気が1.00(デフォルト)、水が1.33、サファイアが1.77なのに対し、ダイヤモンドは2.42と非常に高く、内部で全反射が起きやすいという特徴があります。今回の設定では、波長の長さは赤>緑>青の順であり屈折率は波長が短くなるほど大きくなるため、2.42を中心に上下に適当に振りました。
このモデルではちょっとダイヤモンド感が分かりずらかったので、スザンヌさんに適用してみました。